参院選は、改憲勢力が3分の2に
到達しなかったことだけが救いでした。
私だって本来改憲には賛成なのに、
そう言わざるを得ないのは、
現在の「改憲派」があまりにも酷いからです。
現在の「改憲派」は、
「憲法は国民が国家権力を縛るもの」
という憲法の原則すら
ブチ壊そうとしています。
別冊宝島『憲法大論争』で、
改憲派の百地章・日大教授は、
「憲法は権力を縛る、といいますが、
一方で国民を縛る面もあります」
と断言、その根拠の一つとして、
「納税の義務は憲法に明記されていますが、
これは国民を縛るものでしょう」
と発言しています。
これに対して
小林節・慶応大教授は
以下のように反論しています。
「日本国憲法に国民の三大義務があるから
憲法で国民を縛ってもいいんだ、
という考え方は大問題です。
日本の主権者は国民です。
そして国民は、
自立した個人として働いて家族を養え、
というのが勤労の義務。
国家の運営には経費がかかるから、
主権者としてそれを負担せよ、
というのが納税の義務。
そして次の世代の主権者を育てよ、
というのが子女教育の義務。
つまり三大義務は、主権者としての
責任を果たすために
最低限必要なものに過ぎません。
少なくとも、国家権力が無理やり
国民に押し付けたものではない。
三大義務は国民を縛るもの、という
イメージは誤っています。」
百地が小林教授の学生だったら、
絶対に単位は取れないでしょーね。
どんな詭弁を用いてでも、憲法を
「国家が国民を縛るもの」に
したがっている現在の改憲派は、
危険極まりない連中です!!
にしても、なぜ百地章は
たかが大学教授の分際で、
自分が「縛られる側」に
立たされる場合を一切想定せず、
必ず自分は国家権力の側に
立っていると思っていられるのでしょうか?